「アイボリーとオフホワイトの違い」をご存知でしょうか。似ているようで実は黄みの強さや印象が全く異なります。両者を同一視したままアイテムを選んでしまうと、顔色がくすんで見えたり、コーディネート全体がぼやけてしまったりする原因になります。その決定的な差は、染料や光の配合における黄みと青みの配合比率の経緯に隠されています。
アイボリー(Ivory)は英語で「象牙」を指し、その名の通り象牙特有のクリーミーで温かみのある淡い黄褐色を帯びた白です。色彩学のCMYK値で見ると、イエロー(Y)が8%〜15%程度しっかりと混ざり合っており、わずかなマゼンタ(M)を含むことで、ぬくもりやクラシカルな重厚感を醸し出します。
対するオフホワイト(Off-white)の「Off」は「〜から外れた」を意味します。つまり「純白(ピュアホワイト)からわずかに外れた白」という定義です。絵の具の純白に、ほんの耳かき一杯分のグレー、あるいは極微量の黄色や青を垂らした状態を指します。CMYKにおける有彩色成分はわずか1%〜3%前後にとどまり、基本的には「白そのもの」の明るさを保ちながら、人工的な眩しさを和らげた色合いになります。
並べて比較した際、単体で見て「あ、黄色みがあるな、温かいな」と直感できるのがアイボリーであり、「白に見えるけれど、コピー用紙ほどツンとしていないな」と感じるのがオフホワイトです。このアイボリーとオフホワイトの見分け方を押さえておくだけで、視覚的な迷いは劇的に解消されます。