恋雪は原作における登場コマ数こそ決して多くないものの、読者人気投票やヒロイン特集では常に上位に名前が挙がる異例のキャラクターです。SNS上でも「鬼滅で一番泣いたのは狛治と恋雪の過去」「こんなに切ない夫婦の形はない」と絶賛され、ビジュアルの愛らしさと儚い美しさが「かわいい」と高く評価されています。
そして、アニメ版において恋雪の声を担当しているのが、実力派声優の坂本真綾さんです。劇場版『無限列車編』の終盤、猗窩座の脳裏をよぎる一瞬のカットでクレジットされた際には、アニメファンの間で大きな衝撃が走りました。セリフ数が極めて限られた出演でありながら、トップ声優である坂本真綾さんがキャスティングされたという事実は、制作陣が『無限城編』におけるこのエピソードをいかに最重要シーンとして位置づけているかを如実に物語っています。
『無限城編』での戦闘中、炭治郎と義勇の猛攻によって頭部を切断されながらも、執念で肉体を再生させようとする猗窩座。化け物へと成り果てようとする彼の前に、ふわりと現れた恋雪の魂が「狛治さん、ありがとう もういいの」と語りかける場面は、坂本真綾さんの慈愛に満ちた声のトーンによって、涙腺を崩壊させる決定打となりました。暴力と破壊の化身であった猗窩座役の石田彰さんの絶叫と、坂本真綾さんの包み込むような静謐な声の掛け合いは、日本アニメ史に残る名演として語り継がれています。