なんJを語る上で外せないのが、通称「猛虎弁(もうこべん)」と呼ばれる人工的な方言です。これは阪神タイガースのファンを模したエセ関西弁に、掲示板独自の文法が掛け合わさって誕生したもので、現在ではネットスラングの標準語として定着しています。
猛虎弁の使い方の基本は、一人称に「ワイ」、語尾に「〜やで」「〜クレメンス」「〜やろか」を用いるスタイルです。特に有名ななんJ語録一覧とその元ネタを挙げると、以下のようなものがあります。
・「〜ンゴ」:元中日ドラゴンズのドミンゴ・グスマン投手が抑えに失敗した際の悲劇的な実況スレッドが発祥。やらかした時の語尾として定着。
・「サンキューイッチ(イッチ)」:スレッドを立てた「1(1番目の投稿者)」に対する感謝の表現。
・「クレメンス」:往年の大投手ロジャー・クレメンスと「〜してくれ」をかけた懇願の言葉。
・「草生える(大草原)」:笑いを表す「w」が芝生に見えることから派生。
こうした言い回しはTwitter(現X)やTikTok、VTuberの実況配信などを介してZ世代をはじめとする一般層へ波及し、元ネタを知らない層の間でも「ポップなネット言葉」として日常的に使われるようになりました。