日本道路交通情報センター(Japan Automobile Federation Road Traffic Information Center:通称JARTIC)は、1970年の設立以来、半世紀以上にわたって日本の道路ネットワークを見守り続けている公益財団法人です。その中核的な使命は、分散しがちな全国の道路交通データを一元化し、公平かつ迅速に国民へ届けることにあります。
警察庁が管轄する一般道路の交通管制センター、国土交通省や各自治体の道路管理部門、そしてNEXCO東日本・中日本・西日本や本四高速、首都高速・阪神高速などの高速道路会社から送られてくる情報は、すべてJARTICのシステムへとリアルタイムに集約されます。集約されたデータは原則として5分ごとに最新情報へ更新され、VICS(道路交通情報通信システム)を通じて車載カーナビへ送信されるほか、公式ウェブサイト、全国のラジオ・テレビ放送、電話応答サービスへと多角的に配信されています。
自動運転技術の社会実装やコネクテッドカーの普及が進む現在、JARTICが保有する高精度な公的規制データは、民間プラットフォーマーのアルゴリズムを支える不可欠な基盤データとしても位置づけられています。単なる渋滞案内の枠を超え、日本の道路交通の円滑化と事故削減を支える基幹インフラとしての重みは増すばかりです。