華やかなスポットライトの裏で、当時のトップアイドルたちが置かれていた労働環境は極めて苛酷でした。当時のタレント本人の回顧録や関係者の証言によると、睡眠時間が2〜3時間という日々が日常化し、局間の移動はパトカー先導で行われることも珍しくありませんでした。
麻丘めぐみは後年のインタビューで、極度の過労とプライベートの喪失による精神的プレッシャーを赤裸々に語っています。また、アグネス・チャンも学問への情熱と芸能活動の両立に苦悩し、周囲の大人たちとの軋轢を経験しました。さらに浅田美代子も、自身の歌唱力に対する過剰なバッシングやパパラッチの追跡に晒され続けました。プライバシー保護の概念が未成熟だった昭和のメディア環境において、彼女たちは十代の多感な時期に巨大な商業主義のプレッシャーを受け止め続けていたのです。