明治屋が1885(明治18)年の創業以来培ってきたのは、上質な欧米食文化を日本へ紹介する審美眼です。京橋ストアーに並ぶアイテム群を観察すると、目先のトレンドに流されない「確かな品質」を重視する頑固な姿勢が伝わってきます。
まず外せない看板が、ロングセラーとして名高い「マイジャム(MY JAM)」シリーズです。果実そのものの風味と果肉感を極力残し、糖度と酸味の黄金比を追求したジャムは、日本の朝食卓におけるスタンダードとして君臨し続けています。果実本来のテクスチャーが残るストロベリーやオレンジマーマレードは、一度この味に慣れると他には戻れないという根強いファンを擁しています。
もう一つの大ヒット商品が、高級缶詰市場のパイオニアである「おいしい缶詰」シリーズです。素材の選定から下ごしらえ、ソースの煮込みまで一切の妥協を排したこのシリーズは、常備菜としてだけでなく、本格的な家飲みのお供として圧倒的な支持を獲得しています。たとえば「国産燻製いわしとオリーブ油」や「牛肉の赤ワイン煮」は、缶詰の概念を覆す豊かな香りとコクを誇り、手軽な手土産としても重宝されています。
そして、地下フロアの一角で重厚な存在感を放つのがワインセラーです。ボルドーやブルゴーニュの歴史あるシャトーから直輸入されるヴィンテージワインはもちろん、普段の食卓を豊かに彩る2,000円〜3,000円台のコストパフォーマンスに優れたデイリーワインまで、専属ソムリエの目利きが光るラインナップが整っています。チーズや生ハム、オリーブといったペアリング食材が目と鼻の先で揃う導線設計も、食のプロやワイン愛好家から高く評価されるポイントです。