デカフェにわずかなカフェインが残っていると聞くと、「妊娠中や授乳中に飲んでも大丈夫なのか」と不安を感じる人もいるでしょう。また、睡眠の質を高めたい夜にどちらを選ぶべきかも気になるところです。
世界保健機関(WHO)や英国食品基準庁(FSA)などのガイドラインでは、妊娠中のカフェイン摂取上限は1日200mg程度(コーヒー約2杯分)と設定されています。一般的なカフェインレスコーヒーに含まれるカフェイン量は1杯あたり数ミリグラム程度にとどまるため、1〜2杯楽しむ程度であれば胎児への影響を過剰に恐れる必要はありません。どうしても1ミリグラムの混入も避けたい厳格な時期であれば、最初から成分を含まないルイボスティーなどのノンカフェイン飲料を選ぶのが確実です。
一方で、就寝前の一杯として楽しむ場合、カフェインレスコーヒーは非常に有効です。覚醒作用をもたらすアデノシン受容体のブロックが起きにくいだけでなく、コーヒー特有の香りに含まれるピラジンなどの成分が副交感神経を刺激し、高いリラックス効果をもたらすことが分かっています。「寝る前の温かい1杯で緊張をほぐしたいけれど、睡眠は妨げたくない」という夜のルーティンには、上質なデカフェが最適なパートナーとなります。