カフェラテとカフェオレの違いを生み出す最大の要因は、「ベースとなるコーヒーの抽出圧力」と「ミルクの配合比率」の2点に集約されます。
カフェラテのベースは、専用マシンを使って約9気圧もの高圧をかけ、短時間で一気に抽出する「エスプレッソ」です。濃厚でとろりとした質感と微細な泡(クレマ)を持つエスプレッソに対し、空気を含ませながら蒸気で温めた「スチームミルク」をたっぷりと注ぎます。標準的な配合比率は「エスプレッソ2:ミルク8」。コーヒー自体の風味が極めて強いため、8割をミルクが占めていてもコーヒーの芳醇なアロマとビターなコクがしっかりと立ち上がります。
一方、カフェオレのベースは、ペーパードリップやフレンチプレスなどで丁寧に抽出した「ドリップコーヒー」です。エスプレッソに比べて水分量が多く、苦味や酸味がマイルドなドリップコーヒーに、手鍋やレンジでシンプルに温めたミルクを合わせます。基本の比率は「コーヒー5:ミルク5」の同量配合。コーヒーとミルクが優しく手を取り合う、まろやかで家庭的な味わいが特徴です。
語源を紐解くと、カフェラテ(Caffè Latte)はイタリア語で「エスプレッソ+牛乳」、カフェオレ(Café au Lait)はフランス語で「ドリップコーヒー+牛乳(auは前置詞と冠詞の結合形)」を意味します。朝の目覚ましに濃い味を求めたイタリアと、朝食のクロワッサンを浸して食べるために大きなボウルで楽しんだフランスという、食文化のルーツの違いが今なお一杯のカップに色濃く反映されています。