1985年6月。ホテルニューオータニで執り行われた挙式・披露宴は、民放各局が放映権を争い、驚異的な視聴率をたたき出した。映画『カリブ・愛のシンフォニー』での共演をきっかけに結ばれた二人。トップアイドルとして日本中を虜にしていた聖子と、石原プロの看板を背負う二枚目俳優の神田。その組み合わせは、まさに昭和バブル前夜の日本が夢見た完璧なストーリーだった。
フラッシュの嵐、連日連夜のワイドショー報道。カメラの前に立つ二人の笑顔は華やかでありながら、どこか覚悟に満ちていた。空前のフィーバーの中で始まった新婚生活は、常に日本中からの視線に晒される緊張感と隣り合わせだったのだ。