さかなクンの半生をモチーフに制作され大きな話題となった映画『さかなのこ』。劇中でも、寝ても覚めても魚のことばかり考えていた少年時代の日常が生き生きと描かれている。周囲からは「変わった子」と見られることもあったが、母だけは彼の熱中する姿を否定せず、自由に水槽を並べ替える温かい環境を与え続けた。
カブトガニの孵化に成功した背景には、本人の執念とも言える観察力はもちろん、その才能を温かく見守り伸ばした家族の存在があった。一途な情熱が社会を動かす力になるというストーリーは、観る者に深い感動を与えると同時に、教育や子育ての本質についても問いかけている。