髪を綺麗にするはずの施術でダメージが悪化してしまう最大の理由は、酸熱トリートメントの過度な酸度と熱処理にあります。酸熱トリートメントは、グリオキシル酸などの酸性成分を髪の内部に浸透させ、仕上げのアイロン熱によって新たな結合(イミノ結合)を形成する技術です。しかし、薬剤の放置時間やアイロンの温度設定を誤ると、髪の主成分であるタンパク質が過剰に引き締まり、硬化や炭化を起こしてしまいます。
特にブリーチ毛やハイダメージ毛に対して強い熱を当てすぎると、毛先がビビり毛(チリチリとした状態)に変化するリスクが跳ね上がります。これが「髪質改善トリートメントで失敗した」と嘆くユーザーが後を絶たない大きな要因です。
また、施術のやりすぎによる危険性も指摘されています。短期間に何度も強い酸熱トリートメントを繰り返すと、髪内部のpHバランスが酸性に傾きすぎ、柔軟性が失われて切れ毛の原因になります。施術者の技術力や毛髪診断の精度に大きく左右される点が、この施術の最大の注意点です。