疥癬の初期症状を写真で確認|見逃すと危険な5つのサイン

疥癬の初期症状を写真で確認|見逃すと危険な5つのサイン

疥癬の初期症状を写真で確認|見逃すと危険な5つのサインに関する深掘り記事を分かりやすく解説します。最新情報を求める方は必見です。

疥癬には、通常の「普通疥癬」のほかに、極めて感染力が強い「角化型疥癬(旧称:ノルウェー疥癬)」が存在します。この病態に対する誤解が、思わぬ集団感染の引き金となります。

角化型疥癬は、高齢者、重度の基礎疾患を持つ方、免疫抑制剤やステロイドを長期使用している方などに発症します。皮膚の角質が厚く堆積し、まるで牡蠣の殻のような灰白色の痂皮(かさぶた)が手足や関節を覆い尽くします。通常の疥癬では体内に寄生するダニが数十匹程度であるのに対し、角化型疥癬では100万〜200万匹以上のヒゼンダニが爆発的に増殖しています。

驚くべきことに、角化型疥癬では患者自身の免疫応答が低下しているため、「強烈な痒みをほとんど訴えない」ケースが多々あります。「痒がっていないから疥癬ではない」と油断し、剥がれ落ちた角質片から短時間の接触や衣服・リネン類を介して周囲へ瞬く間に感染が広がってしまうのです。

皮膚科での診断では、特殊な拡大鏡であるダーモスコピー検査が威力を発揮します。疥癬トンネルの先端に、三角形のジェット機と飛行機雲のように見える「デルタサイン(Delta-wing sign)」を確認できれば、その場で確定診断がつきます。また、疑わしい部位の角質をピンセットやメスでわずかに採取し、顕微鏡下で生きた虫体や卵、糞を直接検出する検査が行われます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。