いざ装着期間をクリアし、いざ外そうとした際に多くの初心者が直面するのが「ファーストピアスのキャッチが固くて外れない」というトラブルです。医療用ファーストピアスは、日常生活で絶対に抜け落ちないようキャッチが極めて強固に噛み合う構造になっています。
素手や爪先で力任せに引っ張ると、ホールの皮膚を強く引っ張り、完成間近の内部組織を断裂させてしまいます。以下の手順で安全に外してください。
- 摩擦力を高める:両手に「医療用ゴム手袋」または「薄手の使い捨てビニール手袋」を装着します。指先の滑りが完全に止まり、小さな力で強いグリップ力が生まれます。
- 前後のパーツを固定する:利き手とは逆の手でピアスのフロント部分(飾りのヘッド)を皮膚に押し付けないようしっかりと固定します。
- ひねりを加えながら引き抜く:利き手でキャッチを持ち、真っ直ぐ後ろに引っ張るのではなく、キャッチを左右に軽く回転・ひねりを加えながらゆっくり後方へスライドさせます。
- 隙間にティッシュを挟む裏ワザ:指が入らない場合は、キャッチと耳たぶの間に小さく折りたたんだティッシュを挟み、キャッチの金具の輪っか部分に糸やデンタルフロスを通して引くと簡単に外れます。
もし外す最中や直後に「ズキッとした痛み」が走ったり、「出血」が見られた場合は、その時点でホール内部に微細な傷がついたことを意味します。この状態のまま放置すると即座に穴が塞がります。
出血時の対処法としては、まず清潔なガーゼで軽く圧迫して止血を行い、直ちに消毒済みのファーストピアス(または軸が太く滑らかなセカンドピアス)に抗生物質入り軟膏(ドルマイシン軟膏やテラマイシン軟膏など)を薄く塗り、滑らせるように慎重に再挿入してください。その後、再び2〜3週間は外さずに安静を保つ必要があります。どうしても入らない場合や激痛を伴う場合は、無理に押し込まず速やかに皮膚科や形成外科を受診してください。