歴史の針を巻き戻すと、この表現文化の原点は1982年9月19日に遡る。カーネギーメロン大学の計算機科学者スコット・ファールマン(Scott Fahlman)が、オンライン掲示板の誤解を防ぐジョークの目印として「:-)」を提案したのがすべての始まりだった。
やがて日本に渡ったこの記号文化は、独自の発展を遂げる。欧米の横向きスタイルから、首を傾けずに読める正面向きの「(^-^)」へと変化し、巨大掲示板群でアスキーアートとして花開いた。タイピングの制約を逆手に取った職人技のような表現は、国境と世代を超えてデジタルコミュニケーションの骨格を作り上げた。