外食チェーンを選ぶ際、最初に比較すべきは総支払額と得られる体験のバランスです。両チェーンのディナー帯における看板食べ放題コースを比較すると、一見似通った価格設定の中に明確な戦略の違いが見て取れます。
業界の標準的なディナーコースにおいて、ゆず庵の主力である「季節のゆず庵コース」は税込3,828円(本体3,480円)前後から提供されており、上位の「贅沢コース」でも税込4,928円(本体4,480円)前後に収まります。対する温野菜は、定番の「厳選牛コース」が税込4,268円(本体3,880円)前後、さらに看板の黒毛和牛が食べ放題となる「黒毛和牛コース」では税込5,478円(本体4,980円)前後と、全体として温野菜のほうが数百円から1,000円強ほどアッパーな価格設計となっています。
ファミリー層にとって見逃せないのが割引制度の設計です。両チェーンともに「幼児無料・小学生半額・65歳以上500円引き」という基本ルールを敷いており、シニア世代を交えた会食での割安感は互角と言えます。しかし、昼の時間帯に目を向けると様相が一変します。ゆず庵は平日・土日を問わず「ランチ食べ放題コース」を税込2,618円(本体2,380円)前後から展開しており、しゃぶしゃぶに加えて握り寿司や茶碗蒸しまで楽しめる圧倒的なランチコスパを実現しています。夜の本格的な食事会か、昼の気軽な会食かによって、経済的なメリットは大きく分かれます。