巨額のグローバルマネーが、割安な日本企業へ一斉に照準を合わせている。米ウォール街で百戦錬磨の剛腕として知られるネルソン・ペルツ氏率いるトライアン・ファンド・マネジメントや、ダニエル・ローブ氏が率いるサード・ポイントなど、世界屈指のファンドが次々と日本市場に攻め込んできた。
なかでも、冷徹な戦略と莫大な資金力で知られるエリオット・マネジメントの動きは、市場関係者を震撼させている。彼らは対象企業の弱点を綿密に調査し、ノンコア事業の切り離し(カーブアウト)や大規模な自己株式取得を執拗に要求する。金融ディーラーが凝視するBloomberg Terminalのモニターには、保有比率5%超の大量保有報告書が提出されるたび、アラートとともに急騰するターゲット企業の株価が映し出される。もはや逃げ場はない。