ガレージハウスでの暮らしは、外から見る華やかさの裏に、住んでみて初めて痛感する生々しい現実が潜んでいます。編集部が府内のガレージハウス居住者やSNS・コミュニティフォーラムで収集したリアルな体験談を突き合わせると、ガレージハウス賃貸の評判と真相が浮き彫りになってきます。
実際に北摂の賃貸ガレージハウスに住む30代男性(外資系IT・スポーツクーペ所有)は、手記のようにこう振り返ります。
「雨の日でも濡れずに乗り降りでき、夜中に思い立ってガレージでボディを磨き込める幸福感は何物にも代えがたいです。セキュリティ面でも、イタズラや盗難の不安から完全に解放されました。しかし、住み始めて最初の冬に驚いたのは『底冷え』です。1階が広大な土間コンクリート空間であるため、冷気が容赦なく2階の居住スペースへと上がってきます。床暖房や入念な床下断熱を施していない物件だったため、初年度の光熱費請求書を見たときは愕然としました」
さらに東大阪のガレージ付きアパートに入居するバイク愛好家の男性からは、音と排気に関する赤裸々な証言が得られました。
「愛車を室内で暖気運転するのは絶対に不可能です。シャッターを閉め切った状態でエンジンをかければ、換気扇を回していても一瞬で一酸化炭素が充満し、目と喉が痛くなります。また、夜間に帰宅した際のシャッター開閉音は思っている以上に近隣や上階の居室に響きます。電動シャッターであっても、モーター音やスリットの巻き込み音はゼロにはできません。深夜の入出庫には神経を使います」
利用者の証言から見えてくるのは、ガレージハウスとは「単なる便利な駐車場付き住宅」ではなく、住まい手自身にも一定の運用リテラシーと近隣への配慮を求める特殊な住まいであるという事実です。