文字表記における常夜燈と常夜灯の違いについて、疑問を抱く方は少なくありません。結論から言えば、意味そのものに根本的な違いはなく、「燈」が旧字体(正字体)であり、「灯」が当用漢字・常用漢字として簡略化された新字体です。ただし、歴史的建造物や国・自治体の指定文化財として扱う場合は、建立当時の石碑に刻まれた文字を尊重して「常夜燈」と表記することが一般的です。
一方で、実質的な分類において混同されやすいのが灯籠との違いです。どちらも石で造られた火立てに見えますが、その設計思想と存在理由は大きく異なります。
構造面を見ると、多くの石造常夜燈は上から「宝珠(ほうじゅ)」「笠(かさ)」「火袋(ひぶくろ)」「中台(ちゅうだい)」「竿(さお)」「基礎(きそ)」という6つの基本部材で構成されています。風雨に耐えるため花崗岩などの硬質な石材が用いられ、強風でも火が消えないよう火袋には木製の障子枠や銅製の網がはめ込まれていました。