ネット上の旅行情報には、現地の肌感覚と乖離した誤解が散見されます。旅の満足度を著しく下げてしまう典型的な2つの誤認を是正しておきましょう。
第一の誤解は、「宮古島海開きいつから」という検索に対して「3月下旬〜4月上旬に海開きがあるから、4月なら水着で思い切り泳げる」と思い込んでしまう点です。自治体や観光協会が開催する海開きイベントは、観光シーズンの幕開けを告げる神事・セレモニーの意味合いが強く、水温の上昇を保証するものではありません。4月の海水温はまだ22〜23℃前後しかなく、本州で言えば初夏のプールよりも冷たい状態です。北風が吹き込む日は肌寒く、ウェットスーツなしで長時間海に入るのは過酷です。「4月に海に入るならダイビングショップでタッパーやウェットスーツをレンタルする」のが鉄則となります。
第二の誤解は、「冬の宮古島は海に入れないから行く価値がない」という極端な決めつけです。実は、宮古島観光の穴場時期こそが11月から2月のオフシーズンです。冬場は本州が氷点下の極寒に包まれる中、宮古島は平均気温18〜20℃前後と快適な春のような陽気が続きます。汗をかかずに伊良部大橋や来間大橋、池間大橋を巡る絶景ドライブが楽しめ、真夏には予約困難な宮古牛の名店や島野菜を使ったレストランもスムーズに入店可能です。
何より宮古島旅費が一番安い時期であるため、夏には1泊10万円を超える高級プライベートプール付きリゾートホテルに、3分の1以下の価格で滞在できることも珍しくありません。テレワークやワーケーション、リトリートを目的とする滞在者にとって、冬の宮古島はこれ以上ないコストパフォーマンスと静寂を約束してくれます。