『かぐや姫の物語』に登場する捨丸は、単なるアニメのヒーローでも、単なる無責任な裏切り者でもありません。彼は、貴族的な虚飾にまみれた都の生活と対比される「剥き出しの大地と生命」そのものであり、だからこそ弱さや浅はかさ、身勝手な情動も含めて生々しく描かれました。
妻子を持ちながら逃避行を望んだ瞬間は、道徳的には決して許されるものではありません。しかし、あの痛烈な飛行と落下を経て日常へ帰還した彼の背中には、誰もが心の中に抱える「選ばなかった人生への憧憬」と「選んだ現実を引き受ける覚悟」が刻まれています。次に本作を観るときは、単なる「クズ男」というラベルを一度外し、過酷な地上を生き抜こうとした一人の青年の葛藤として見つめ直してみてください。 (出典: かぐや 姫 捨丸(Yahoo!ニュース))
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