JAFが公表しているロードサービス救援実績データによれば、高速道路における出動件数の約4割がタイヤ関連トラブルで占められています。一般道での出動理由第1位が「バッテリー上がり」であるのに対し、高速道路では圧倒的にタイヤ破損が上位を独占しているのが実態です。
現場対応に当たるロードサービス隊員や高速道路パトロール隊の証言からは、ドライバーの心理的盲点が浮かび上がります。
「バーストで救援要請されたお客様の多くは『先週車検を通したばかりだった』『普段から近場を乗っていて何も異常はなかった』とおっしゃいます。しかしタイヤの空気は、走っていなくてもゴム分子の隙間から1ヶ月で約5%〜10%自然に漏れ出します。数ヶ月点検を放置した状態で、連休に家族と荷物を満載して高速道路へ乗った途端にトラブルが起きるパターンが典型例です」(ロードサービス担当者)
実際にSNSやWEBコミュニティに投稿された当事者の手記でも、「追い越し車線を走行中、急に後ろから『ドカン』と破裂音がして一瞬で視界が回転した」「幸い単独スピンで済んだが、ホイールは削れ、修理費は60万円を超えた」といった恐怖の体験が生々しく語られています。街乗りでは顕在化しないわずかな空気圧不足が、高速巡航という高負荷環境下で一瞬にして重大リスクへと豹変するのです。