一般的にオリンピックやサッカーの国際試合では、その国のパスポート(国籍)を保持していることが代表選出の絶対条件となります。しかし、野球の世界一決定戦であるWBCでは、競技の国際的普及とハイレベルな大会運営を目的として、独自のWBC日本代表 出場資格が設定されています。
大会を主催するWBCインク(WBCI)が定める出場資格には、本人の国籍以外にも以下の項目が明記されています。
- 選手本人が当該国の市民権(国籍)を保持している。
- 選手本人が当該国またはその領土内で出生している。
- 選手の両親のいずれかが当該国の市民権(国籍)を保持している、または当該国で出生している。
- 選手自身が当該国の永住権を保持している。
- 選手の祖父母のいずれかが当該国で出生している。
ラーズ・ヌートバー(本名:Lars Taylor-Tatsuji Nootbaar、日本名:榎田達治)選手は、カリフォルニア州エルセグンド出身のアメリカ人ですが、母親の榎田久美子さんが埼玉県出身の日本国籍保持者です。この事実により、WBC資格規定第3項を完璧にクリアし、日系メジャーリーガー 侍ジャパン選出第1号としての正式な資格を得ました。
「日本国籍がないのになぜ代表になれるのか」という初期の疑問は、この国際大会ならではの明確なレギュレーションに基づいた正当な手続きによるものでした。