現代において最も圧倒的な存在感を放つのが、中国共産党が支配する巨視的な国家資本主義だ。習近平国家主席の指導下で進められる「共同富裕」や国家主導の産業政策は、従来の資本主義国家における自由競争とはまったく異なる論理で動いている。
特筆すべきは、かつての非効率な計画経済が、AIやビッグデータ、中央銀行デジタル通貨といった最先端技術によって「デジタル計画経済」へとアップデートされている点だ。膨大な購買データや行動ログを国家が把握し、サプライチェーンや資源配分をトップダウンで最適化しようとする試みは、マルクスもレーニンも想像し得なかった新たな統制モデルを構築しつつある。