販路の広がりもまた、評価の二極化を加速させた要因の一つだ。高感度なセレクトショップであるBEAMSのフロアで見初める層と、ZOZOTOWNや楽天市場のランキング経由で購入する層とでは、求める期待値が根本から異なる。
20代前半のストリートカルチャーを好む層からは、「ボリュームが足りない」「トレンドのテック感がない」と切り捨てられるケースが散見される。彼らにとってバッグは自己主張の看板であり、STANDARD SUPPLYの控えめさは退屈と同義なのだ。
しかし、30代から50代の働く世代や子育て世代に目を向けると、評価は一変する。「子どもの荷物を放り込んでも品が保てる」「オフィスカジュアルのジャケットに背負っても角が立たない」といった絶大な支持が集まる。楽天市場のレビュー群を精読しても、リピーターの多くは年齢を重ねて自分のスタイルが確立された大人たちだ。