インターネット上の掲示板やSNSでは、「ダイヤ改正のたびに不便になる」「運行会社の怠慢で遅れが出ている」といった不満が散見されます。しかし、交通工学および運行管理の現実を照らし合わせると、ユーザー側に広まっている誤解も少なくありません。
第1の誤解は「バスが遅れるのは運転手の運転ペースが遅いから」という認識です。路線バスは道路交通法上、乗客の車内転倒事故を防止するために急加速・急減速が厳しく禁じられています。特に高齢者の利用が多い日中便では、着席確認後の発車が徹底されており、数秒の積み重ねが終点付近で数分の遅れにつながります。これは安全配慮義務の徹底であり、個々の乗務員の資質による遅れではありません。
第2の盲点は、京成グループバス会社としてのネットワーク構造です。千葉海浜交通は独立系バス会社ではなく、京成電鉄直系のグループ企業として、ちばシティバスや平和交通などと運行エリアを近接・分担しています。幕張ベイタウン内では他社バスとの共通停留所も存在し、「海浜交通の定期券で他社便に乗車しようとしてトラブルになる」ケースが後を絶ちません。車体に描かれたカラーリングと会社名の識別は必須です。