ガソリン添加剤は愛車を労わる優れたツールですが、化学合成ケミカルである以上、扱い方を誤るとエンジンにダメージを与える「ガソリン添加剤のデメリット」が存在します。最も警戒すべきは、効果を早く出そうと欲張る「入れすぎの危険性」です。
添加剤の多くは、燃料タンク容量(一般的な普通車で40L〜60L)に対して約1%未満(フューエルワンであれば燃料20L〜60Lに対して1本など)の規定濃度で使用するよう厳格に定められています。もし「濃いほうが効く」と勘違いして過剰投入した場合、以下のようなトラブルを引き起こします。
第1に、ガソリンのオクタン価や着火性の低下による「失火・プラグかぶり」です。PEA自体は不燃性・低揮発性の化合物であるため、燃料中の比率が高くなりすぎると着火が不安定になり、かえってエンジンの吹け上がりが悪化したり、排気ガスが刺激臭を放つようになります。
第2に、「エンジンオイルの希釈と劣化」です。燃焼室で燃え残ったPEAと剥がれ落ちたスラッジは、ピストンリングの隙間からクランクケース内へとわずかに落ち、エンジンオイルに混入します。規定量であれば問題ありませんが、連続過剰投入するとオイルの粘度が低下し、潤滑性能を損なう原因となります。
プロの現場が推奨する「ガソリン添加剤を入れるタイミングと頻度」は以下の通りです。
- 走行距離の目安:3,000km〜5,000km走行ごと、または前回の投入から半年〜1年ごと。
- オイル交換との連動:添加剤によって剥がれた微細なスラッジや混入成分を速やかに排出するため、「添加剤入りのガソリンを1〜2タンク分使い切ったタイミングでエンジンオイルを交換する」のが機械的に最も理にかなった黄金ルートです。
- 長距離ドライブの前:添加剤は短距離の街乗りよりも、高速道路などを一定の高回転・高負荷で走り続け、燃焼室内を高温に保った状態のほうがカーボンの焼き切り効果が飛躍的に高まります。