金雲母とは?白雲母との違いや耐熱性・化粧品での驚きの効果を徹底解説

金雲母とは?白雲母との違いや耐熱性・化粧品での驚きの効果を徹底解説

金雲母とは?白雲母との違いや耐熱性・化粧品での驚きの効果を徹底解説とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

工業分野において、金雲母の用途と耐熱性は他の追随を許しません。一般的な絶縁材である有機ポリマーやガラスエポキシ樹脂は200℃〜300℃で炭化・溶融してしまいますが、金雲母を原料としたマイカシートは赤熱するような高熱下でも絶縁破壊を起こしません。

大手絶縁材料メーカーの技術開発担当者は、取材に対し次のように語っています。
「電気火災の現場や高温炉内など、フェイルセーフが絶対に破綻してはならないクリティカルな部位には、白雲母ではなくフロゴパイトを指定するのが業界の鉄則です。特に昨今は、過酷な安全試験をクリアしなければならない次世代モビリティ分野からの引き合いが桁違いに増えています」

現在、金雲母が電気絶縁材料として最も脚光を浴びているのが、EV(電気自動車)に搭載される大容量リチウムイオンバッテリーパックの熱暴走拡散防止シートです。万が一片方のセルが発火して1000℃を超える火炎やガスを噴射しても、セル間に挟み込まれた金雲母マイカプレートが炎を遮断し、隣接するセルへの連鎖的な引火を物理的に食い止めます。その他にも、新幹線の主電動機、製鉄所の高炉用絶縁ガスケット、航空宇宙機器の防火壁など、人命に関わる最前線で金雲母の強靭な骨格が社会インフラを支えています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。