中古アマチュア無線機で後悔する理由|新スプリアスと2026年相場の罠

中古アマチュア無線機で後悔する理由|新スプリアスと2026年相場の罠

中古アマチュア無線機で後悔する理由|新スプリアスと2026年相場の罠を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

ネット上のコミュニティや愛好家の集まりで、ベテラン勢が初心者に「安易な中古無線機には手を出すな」と強く警告する場面が頻繁に見られます。いわゆる中古無線機買ってはいけない理由の根底にあるのは、単なる「古いから故障しやすい」というレベルを超えた、電子回路構造と保守部品の枯渇という極めてシビアな現実です。

最大のリスク要因として挙げられるのが、送信出力を生み出す心臓部である「終段素子(ファイナルトランジスタ/FET)」の破損と市場払底です。HF帯やV/UHF帯で50W〜100Wの出力を叩き出すパワーMOS-FETなどの専用半導体は、1990年代から2000年代前半にかけて製造されたモデルの多くでとっくに生産終了となっています。オークション等で「送信時にSWR異常でプロテクションがかかったまま放置された個体」を掴んでしまうと、パーツが存在しないため正規修理は不可能となり、高価な置物と化してしまいます。

さらに見過ごせないのが、内部基板に無数に配置されている電解コンデンサの経年劣化(容量抜け・液漏れ)です。製造から20〜30年が経過したリグは、仮に通電したとしても、電解液が周囲のパターン配線を腐食させているケースが日常茶飯事です。外見がどれほど磨かれて美麗であっても、内部基板は時限爆弾を抱えている状態に等しく、通電直後に異臭とともに発煙するトラブルが相次いでいます。ケンウッド中古無線機動作確認の現場取材においても、整備士が「電源が入ることと、規定の出力や変調波が正しく出ているかは完全に別物」と口を揃えるのはこのためです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。