モズの早贄に対するネットの反応を観察すると、毎年11月から1月にかけてSNS上で目撃写真が相次いで投稿され、数万件規模のリポストやいいねを集める現象が定例化しています。
Twitter(現X)やInstagram、YouTubeなどの投稿を分析すると、市民が遭遇するシチュエーションには以下のような特徴的な声が並びます。
「ベランダの物干し竿の先端に干からびたトカゲが突き刺さっていて悲鳴を上げた」
「梅の木の枝にアマガエルが十字架のように刺さっていて、最初は近所の子どもの悪質ないたずらかと思った」
「有刺鉄線に昆虫がズラリと並んでいて、まるで世紀末映画の生贄の儀式のようで戦慄した」
モズの早贄におけるカエルやトカゲは、皮膚が乾燥してミイラ化しやすいため、視覚的なインパクトが極めて強烈です。Yahoo!知恵袋などのQ&Aコミュニティでも、「庭木に変な死骸が刺さっているのですが何の呪いでしょうか」といった切実な相談が毎シーズン寄せられます。野鳥の生態を知らない人から見れば、猟奇的な人為的トラウマ光景に見えてしまうのも無理はありません。
一方で、近年の生態研究がテレビ番組やWEBメディアで紹介されるにつれ、ネットユーザーの受け止め方にも変化が見られます。「生き残るための必死な干物作りだったのか」「婚活のために歌の練習用プロテインを蓄えていると思うと急に健気に見えてきた」といった好意的なコメントが増加傾向にあります。残酷に見える死骸の列が、自然界における過酷な求愛戦略の結晶であると知ることで、人々の眼差しは恐怖から感嘆へとシフトしています。