フォークイエリア・プルプシー高騰の真相!実生と現地球の相場と育て方

フォークイエリア・プルプシー高騰の真相!実生と現地球の相場と育て方

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植物専門店やネットオークションで、幹幅わずか15センチメートル足らずの株に50万円から150万円ものプライスタグが付けられるフォークイエリア・プルプシー。この常軌を逸した相場の背景には、単なる投機ブームで片付けられない「国際法規制」と「過酷な自生地の生態環境」が深く絡み合っています。

フォークイエリア・プルプシーの自生地は、メキシコ中南部のプエブラ州からオアハカ州にかけて広がる極めて限定的な峡谷地帯です。石灰岩質の切り立った崖や急斜面に張り付くように自生しており、雨季に短期間だけ降る雨を吸い上げて肥大化し、年間の大半を占める過酷な乾季を休眠状態で耐え忍びます。現地調査を行う植物学者らの報告によると、自生環境の開発や過去の乱獲によって野生株の確認数は危機的な水準まで落ち込んでおり、自生地における成木の保全状況は逼迫しています。

この壊滅的な減少を受け、国際自然保護連合(IUCN)の危機リスト掲載を経て、国際取引はワシントン条約(CITES)附属書Iに格付けされました。これはパンダやトラと同等の最高ランクの保護指定であり、学術研究目的など極めて例外的な事由を除き、自生地からの現地球(野生採取株)の商業的な国際取引は原則として完全に禁止されています。

つまり、日本国内のオークションや専門店で流通している現地球は、「規制強化以前に国内へ持ち込まれた親株の生き残り」か「海外ナーセリーで合法的に人工増殖・輸出認可された極めて限られた証明書付き株」に限定されます。新規の野生株供給ルートが完全に遮断されている以上、コレクター間のパイの奪い合いとなり、結果としてオークションにおける価格の青天井状態が定着したのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。