北海道の南西部は、津軽海峡沿いの「松前・江差方面(日本海ルート)」と、函館から内浦湾を周回する「大沼・噴火湾ルート」で移動特性が大きく異なります。限られた旅行日程で効率的に巡るためには、綿密な道南道の駅ルートマップの組み立てが欠かせません。
日帰りから1泊2日で最も支持されている王道は、「函館発着・駒ヶ岳周回グルメコース」です。函館市街地を午前中に出発し、まずは国道5号を経由して「道の駅なないろ・ななえ」で焼きたてのアップルパイや名物ポテトをつまみ、大沼国定公園の景観をドライブ。その後、道道43号を抜けて鹿部町に入り、「道の駅しかべ間歇泉公園」で間歇泉のダイナミックな噴出を眺めながら名物のたらこ御膳や蒸し釜グルメの昼食を味わいます。
午後は海沿いの国道278号を北上し、「道の駅つど〜る・プラザ・さわら」の屋上展望デッキから雄大な内浦湾と駒ヶ岳の北斜面を一望。さらに海沿いを南下して「道の駅 縄文ロマン 南かやべ」で世界遺産に登録された北海道・北東北の縄文遺跡群の深遠な歴史と中空土偶の造形美に触れ、南かやべ温泉で日帰り入浴を楽しんで函館へ戻るという行程です。このルートは総走行距離が約120〜140km程度に収まり、適度な運転間隔で主要な道の駅と観光名所を無理なく網羅できます。
時間に余裕がある2泊以上のドライブであれば、木古内町の「みそぎの郷きこない」を起点として、知内町(道の駅しりうち)、松前町、上ノ国町、厚沢部町へと抜ける「道南スロー周遊ルート」が推奨されます。日本海側の起伏に富んだ海岸線と夕日、歴史ある城下町の佇まいを味わいながら、あっさぶのメークインや上ノ国のヒラメなど、地域固有の一次産業に根ざした食の恵みを深く体感することが可能です。