除湿機能には、大きく分けて「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類が存在します。カタログや取扱説明書をよく見ないと見落としがちですが、ドライ機能消費電力の違いを生み出す元凶がここにあります。
弱冷房除湿は、その名の通り「ごく弱い冷房」をかけながら水分を除去する方式です。冷やした空気をそのまま室内に戻すため、湿度は下がりますが、部屋の温度もわずかに下がります。冷房を弱運転している状態に近いため、消費電力は非常に少なく抑えられます。
対照的なのが再熱除湿です。梅雨時や初夏など、「湿気は取りたいけれど部屋が冷えすぎるのは困る」という肌寒さを解消するために開発された高機能モードです。水分を取るために一度キンキンに冷やした空気を、なんとエアコン内部のヒーターやコンプレッサーの熱でわざわざ温め直してから部屋に戻す構造になっています。
再熱除湿の電気代が高い理由は極めて明快です。「冷やす」工程と「暖める」工程を同時に機械内部で走らせているため、単純にエネルギー消費が二重に発生します。同じ1時間運転した場合のコストを比較すると、弱冷房除湿が1時間あたり約4〜6円で済むのに対し、再熱除湿は約15〜20円前後に達することも珍しくありません。一般的な冷房運転(約10〜13円)を軽々と追い抜き、約1.5倍から2倍近い電気代がかかってしまうのです。