代表チームの継続的な強さを語る上で外せないのが、2012年の就任から長期政権を築くディディエ・デシャン監督のマネジメント能力です。選手時代に主将として1998年W杯を掲げ、監督としても2018年大会を制したデシャンは、「勝利至上主義」と「エゴの制御」において卓越した手腕を発揮してきました。
スター選手が密集するフランス代表において、ときに批判を浴びながらも実利的な守備組織と規律を植え付け、トーナメントを勝ち切る勝負強さをチームに定着させました。フランス代表の歴代成績を振り返ると、1958年のジュスト・フォンテーヌ(W杯1大会13得点の不滅記録)、1980年代のミシェル・プラティニ擁する「四銃士」、1998年・2006年のジネディーヌ・ジダン、そして2000年代のティエリ・アンリへと受け継がれてきた勝者のメンタリティが、現在のデシャン体制にも脈々と流れています。