良かれと思って保護者が力任せに包皮を引っ張る「無理むき」は、医療現場で最も警戒されているNG行為です。包皮口が十分に広がっていない状態で無理に亀頭を露出させると、包皮が裂けて出血したり、強いトラウマを与えてしまったりします。
さらに恐ろしいのが、剥いた包皮が元に戻らなくなり、亀頭の根元を締め付けて血流を止めてしまう「嵌頓(かんとん)包茎」です。短時間で亀頭が紫色に腫れ上がり、緊急処置が必要になるケースも少なくありません。
もしも家庭で無理に剥いて出血したときの対処法としては、直ちにそれ以上触るのをやめ、清潔なガーゼで軽く圧迫止血を行いながら、速やかに小児科または泌尿器科を受診してください。包皮が戻らなくなっている場合は一刻を争うため、夜間であっても救急外来への相談が求められます。
一方で、全く何もしない完全な放置にも注意が必要です。包皮の内側に尿や皮脂が溜まったまま不衛生になると、細菌が繁殖して亀頭包皮炎の症状と原因に直結します。ペニスの先端が赤く腫れ上がる、膿(うみ)が出る、おしっこをするときに激しく痛がるといった症状が現れたら、炎症を起こしているサインです。