マリオの歴史において最大のパラダイムシフトが起きたのが、2017年にNintendo Switch向けに発売された『スーパーマリオ オデッセイ』です。本作では、シリーズの伝統であった「残機(1UP)」と「ゲームオーバー画面」そのものが完全に廃止されました。
このマリオオデッセイでゲームオーバーが廃止された理由について、開発スタッフはインタビュー等で「探索のテンポを阻害せず、試行錯誤のストレスを極限まで減らすため」と明かしています。広大なオープンサンドボックスの箱庭ステージを自由に探索する本作において、残機が尽きてスタート地点や前拠点に強制送還される仕様は、現代のプレイヤーにとって純粋なフラストレーションにしかならないと判断されたためです。
ミスをしても失うのは所持コイン10枚のみで、コインがゼロの状態で力尽きても即座に直前のチェックポイントから復帰可能。ペナルティを最小限に抑えることで、高難度のパワームーン収集や大胆なアクションへの挑戦を心理的に後押しする設計へと生まれ変わりました。