インターネット上の検索や音楽配信サービスにおいて頻繁に見られるのが、「旅立ちの日に」という同名曲との混同です。学校教育の現場で歌われる卒業ソングには、全く異なる2つの有名曲が存在します。
ひとつは、1991年に埼玉県秩父市立影森中学校の教員たち(作詞:小嶋登校長、作曲:坂本浩美教諭)によって制作された合唱曲「旅立ちの日に」(《白い光の中に 友と別れを告げ》で始まる楽曲)。もうひとつが、川嶋あいが作詞・作曲した「旅立ちの日に…」(末尾に三点リーダーがつく)です。
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「川嶋あいの曲だと思って楽譜を買ったら合唱の名曲の方だった」「合唱コンクールで歌った曲のJ-POP版がI WiSHだと思っていた」といった勘違いが散見されます。
現在では川嶋あい版の「旅立ちの日に…」も混声三部合唱や同声二部合唱用の公式楽譜が多数出版されており、小・中・高校の卒業式や謝恩会で定番の合唱曲として定着しています。ピアノのコード進行がシンプルでありながら美しい響きを持つカノン進行をベースにしているため、ピアノ初心者や学生の伴奏者にとっても演奏しやすい点がロングセラーの要因です。