首都圏の大手進学塾(SAPIX、四谷大塚、日能研)の入試偏差値データにおいて、明大明治のポジションは際立っています。中学受験における80%合格可能性偏差値は、男子で60〜62、女子では64〜65前後(四谷大塚基準)を推移しており、青山学院中等部や立教新座中学校、中央大学附属中学校などを抑えてMARCH系列中等教育機関の最難関に位置付けられています。
高校募集においても同様です。駿台模試の高校受験偏差値では58〜60前後、首都圏の都立・公立高校入試向けVもぎ・Wもぎ基準では71〜73に達します。募集定員は高校からの入学生が約50名(男子約30名、女子約20名)と非常に絞られており、狭き門をくぐるための学力水準は都立トップ校である日比谷や西高校の併願先、あるいは開成・早慶付属高校の併願・前哨戦としての性格を強めています。
入試倍率の推移を見ても、その過熱ぶりは顕著です。中学入試の一般入試は第1回(2月2日)と第2回(2月3日)に分かれていますが、実質倍率は男子が約2.8〜3.4倍、女子は募集人数の少なさも影響して3.5〜4.5倍以上を記録する年度が珍しくありません。高校入試の推薦入試でも調査書点(内申点)の出願基準が極めて高く設定されているにもかかわらず、高倍率の選抜が続いています。
大手進学塾の入試分析担当者は、この人気の背景を次のように指摘します。
「保護者世代が経験した『大学受験の過酷さ』と近年の首都圏私立大学定員厳格化の記憶から、早期に上位私立大への進学ルートを確保したいという志向は根強くあります。その中で、明治大学が誇る就職実績やブランド力、そして明大明治が持つ駿河台時代からのバンカラ色を脱した洗練された教育環境が、特に女子優秀層を強く引きつけているのです」