1955年1月生まれのビョルン・アンドレセンは、70代を迎えています。かつて世界中の視線を釘付けにした金髪の巻き毛は豊かな白銀のロングヘアと髭へと変わり、その彫刻のような顔立ちには人生の深みを物語る美しい皺が刻まれています。現在の彼は、母国スウェーデンのストックホルム近郊で質素かつ静かな生活を送っています。
長年にわたり心身を蝕んだトラウマやアルコール依存症の治療を乗り越えた彼は、娘のロビニアや孫たちとの絆を何よりも大切にしています。かつては自身を縛り付ける鎖でしかなかった「表現すること」とも健やかな距離感を保てるようになり、地元の仲間たちと組んだバンドでキーボードを演奏するなど、本来の情熱であった音楽活動にも力を注いでいます。世間が貼り付けた「元・美少年」というラベルから解放され、一人の表現者として充実した晩年を過ごしています。