原作者の堀越耕平は、各キャラクターのコスチュームデザインや技の命名に至るまで、極めて緻密な対比構造を組み込んでいる。轟の持つ静かなる情熱と、爆豪が撒き散らす圧倒的な熱量。二人のデザインラインやカラーリングには、心理的アークと連動した美学が貫かれている。
画集や公式設定資料集で明かされたキャラクター設計のプロトタイプからは、連載当初から構想されていた二人の関係性の着地点を読み解くことができる。個性の物理的特性だけでなく、内面的な欠損を補い合う対比表現こそが、物語を深く揺さぶる根源的な力となっている。