手紙や公式文書、格式あるビジネスメールの冒頭には、季節感を表現する「時候の挨拶」を添えます。漢語調(改まった手紙向け)と和語調(柔らかい表現・メール向け)を理解し、時期に応じて適切に選択しましょう。
12月(師走・初冬から仲冬)の時候の挨拶と季語
年の瀬の慌ただしさと寒さの本格化を告げる表現を用います。
- 上旬(12/1〜12/10):「師走の候」「初冬の候」「寒冷の候」「めっきり寒くなってまいりましたが」
- 中旬(12/11〜12/20):「寒冷の候」「霜寒の候」「年内の業務も残すところわずかとなり」
- 下旬(12/21〜年末):「歳末の候」「忙顧の候」「年の瀬も押し迫ってまいりましたが」
- 12月の代表的な季語:師走、冬至、初雪、木枯らし、冬木立、年の暮れ
1月(睦月・晩冬・新春)の時候の挨拶と季語
年頭の慶びを述べる時期と、寒さが極まる寒中の時期で表現が分かれます。
- 上旬(松の内期間):「新春の候」「初春の候」「迎春の候」「すがすがしい新春をお迎えのことと存じます」
- 中旬(松の内明け〜1/20頃):「厳寒の候」「酷寒の候」「寒風吹きすさぶ毎日が続いておりますが」
- 下旬(大寒前後):「大寒の候」「極寒の候」「寒冷の折、寒気ことのほか厳しく」
- 1月の代表的な季語:松の内、初空、大寒、寒風、雪晴れ、寒梅
2月(如月・晩冬から初春)の時候の挨拶と季語
立春(2月4日頃)を境に、暦の上では春を迎えるため、厳寒の中にも春の兆しを感じさせる表現を交えます。
- 上旬(立春前〜立春直後):「立春の候」「晩冬の候」「暦の上に春は立ちながらも、厳しい寒さが続いております」
- 中旬(2/11〜2/20):「残雪の候」「余寒の候」「梅のつぼみもほころび始めましたが」
- 下旬(2/21〜2月末):「向春の候」「春寒の候」「雪解けの水音も聞こえ始める季節となりました」
- 2月の代表的な季語:立春、余寒、残雪、春寒、梅暦、うぐいす