小型猿の飼育を検討する際、ネット上の断片的な情報によって生じている重大な誤解が2点存在します。それが「医療アクセスの限界」と「法規制・購入ルートの安全性」です。
盲点1:診察できる動物病院が極端に少ない
犬猫を対象とする一般的な動物病院では、猿の診察を断られるケースが大半です。専門的な知見を持つエキゾチックアニマル診察病院は都市部の一部に集中しており、地方では車で数時間かけて通院しなければならない地域も珍しくありません。また、猿の検査や外科手術には特殊な麻酔管理が必要となり、ペット保険の対象外となるケースも多いため、1回の入院治療で10万〜30万円単位の突発的な医療費が発生します。
盲点2:法規制と信頼できる購入ルートの選定
日本のペットサル飼育許可法律において、小型猿の多くは「動物愛護管理法」や「種の保存法」に基づく規制の対象となっています。かつて許可が必要だった危険動物(特定動物)の指定からは外れている種類が多いものの、正規の登録票(国際希少野生動植物種登録票)の有無やマイクロチップの装着義務など、遵守すべき法令は厳格化しています。
生体の購入先としては、悪質な輸入代行業者を避け、繁殖実績と衛生管理が証明された小型猿ブリーダー販売または信頼できるエキゾチックアニマル専門店を直接訪れることが鉄則です。親個体の健康状態や離乳の時期、法的な登録書類が完備されているかを直接その目で確認しなければなりません。