なぜこの地に「星」の社が築かれたのか。現地に伝わる口伝や古文書を追うと、驚くべき説に突き当たる。かつてこの地域に降下したとされる謎の流星や隕石の存在だ。古代の住人たちは、突如として夜空から落ちてきた光の塊に神聖な恐怖と感謝を覚え、それを神の依り代として祀り始めたのが星辰信仰の起源とされる。
陰陽道や修験道の影響を受けながら、星の運行によって個人の運命を解き明かし、厄を祓う特殊な祈祷がこの地で発展した。天の星々と地上の人間を結ぶ結界としての役割を担ってきた歴史は、一般的な神社とは一線を画すミステリアスな魅力を放ち続けている。