爪が凹んでる原因は病気?貧血サインと何科を受診すべきかの全基準

爪が凹んでる原因は病気?貧血サインと何科を受診すべきかの全基準

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爪の表面に現れる凹みは、形状や方向によって身体からの警告メッセージがまったく異なる。単なる加齢や乾燥による浅い縦ジワとは一線を画す、臨床上見逃してはならない代表的な症状が爪が凹む原因と病気の明確なシグナルだ。

まず最も警戒すべきが、爪の中央が窪んでスプーンのように反り返るスプーン爪(匙状爪甲)である。この主たる原因は鉄欠乏性貧血爪の症状であり、爪を構成する硬ケラチンの合成に不可欠な鉄分が枯渇することで爪が薄く脆弱化し、指先にかかる日常的な外圧に負けて中央が陥没してしまう。成人女性の約2割が潜在的な鉄欠乏状態にあるとされる中、ヘモグロビン数値が見かけ上正常であっても、体内の貯蔵鉄(フェリチン)が底をついているケースで頻発する。

次に臨床で頻繁に遭遇するのが、爪の根元から先端に向かって横方向にくっきりと溝が走る爪の横溝ボー線条の理由だ。爪は1日に約0.1ミリメートル(1ヶ月で約3ミリメートル)伸びるため、爪母の細胞分裂が急激にストップした時期があると、その期間だけ爪甲が薄く凹んだまま伸びてくる。原因としては、40度近い高熱を出したインフルエンザや肺炎などの感染症、大手術、激しい過労、あるいは強いショックを受けた精神的イベントが挙げられる。横溝が根元から何ミリ離れているかを測れば、何週間前に心身の破綻が起きたかを正確に特定できるほどだ。

さらに、爪の表面に針で突いたような無数の小さな穴があく「点状陥凹」にも注意を払わなければならない。これは尋常性乾癬(かんせん)や円形脱毛症といった自己免疫系疾患が爪母に波及している証左であり、外見の違和感だけでなく関節炎などを併発するリスクを孕んでいる。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。