事故が起きたのは2012年の冬だった。バイクで走行中、カーブを曲がりきれずに防音壁に衝突し、約6メートルの高さから落下。頭蓋骨骨折や高次脳機能障害など、生命の危機に瀕する大怪我を負った。母であり、日本の料理界を牽引した伝説的料理研究家の小林カツ代氏譲りのセンスと躍動感で、フード・ライフスタイル業界の第一線を走っていたケンタロウの突然の悲劇。世間に与えた衝撃はあまりにも大きかった。
事故直後は自力での移動も会話もままならず、要介護の状態で病床に伏す日々が続いた。母である小林カツ代氏もまた病と闘うなか、2014年にこの世を去るという悲報が重なる。度重なる試練の中でも、彼は決して諦めることはなかった。