2026年シーズン、計測器が弾き出した数字にバックネット裏のプロスカウト陣は目を見張った。ストレートの球速は最速153キロを記録。だが、真の凄みはその数字以上に「バッターの手元での伸び」にある。
かつての力任せなフォームとは一線を画し、最新のバイオメカニクスを取り入れた効率的な下半身の使い方と、柔軟な肩関節の可動域を最大限に活かしたフォームが完成した。指先から放たれたボールは、まるで空間を切り裂くようなスピン量を誇る。高めのボールゾーンからストライクゾーンへ突き刺さる直球に、並みの高校生打者はバットを出すことすら許されない。