今夜最大のハイライトとなったのは、第8試合のオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチでした。入場曲が鳴り響いた瞬間から殺気立ったオーラを纏っていた両者。入場曲対戦相手プロフィールがスクリーンに映し出された際、過去の因縁から視線を一度も外さずメンチを切り合っていた場面は、すでにこの壮絶な結末を予感させていました。
ゴング直後、ガードを固めてじわじわと間合いを詰める相手に対し、一瞬のフェイントから繰り出された左フックが相手の顎を直撃。受けては前のめりに崩れ落ち、頭部がマットに叩きつけられる鈍い音が記者席まで届きました。レフェリーがカウントを途中で破棄し両手を交差させた瞬間、場内は悲鳴とどよめきが入り混じった狂乱状態へと突入しました。
現場取材班が捉えたRISEラウンド速報のメモには、「第1ラウンド開始からわずか45秒の攻防で相手のステップのリズムを看破し、ガードが下がるコンマ数秒の隙を見逃さなかった」と記されています。研ぎ澄まされた動体視力と空間認知が凝縮された、文字通りの神業でした。