山梨県北杜市の静謐な森の中に位置する身曾岐神社が、なぜ「ゆずの聖地」としてこれほどまでに熱烈な支持を集めるのか。その最大の理由は、ゆずのリーダー・北川悠仁氏のルーツおよび家族との深い結びつきにあります。
身曾岐神社は、江戸時代末期に井上正鉄翁が提唱した「禊(みそぎ)教」の流れを汲む古神道本宮です。1980年代半ば、北川悠仁氏の実母である北川慈敬(じけい)氏が教主を務める宗教法人「かんながら」がこの地に社殿を整備し、現在の壮大な神域が整えられました。単なる観光名所や偶然のロケ地ではなく、北川氏自身が幼少期から親しみ、精神的な原点として大切にしてきた場所であることが、ファンの間で広く共有されています。
さらに世間の注目を決定づけたのが、2011年10月に行われたフリーアナウンサーの高島彩氏との神前結婚式です。当時、各メディアで報じられた厳かな挙式の様子は大きな反響を呼び、芸能関係者のみならず一般の参拝客の間でも「良縁や夫婦円満のご利益をいただける場所」として認知が急拡大しました。現在も境内には、ゆずの楽曲ヒット祈願やファンによる熱いメッセージが刻まれた「ゆず絵馬」が所狭しと奉納されており、音楽ファンと伝統信仰が心地よく調和する稀有な空間となっています。