そもそも、なぜ沖縄でこれほどまでにタコスが定着したのだろうか。その背景には、戦後の歴史と沖縄の人々のたくましいチャンプルー(混ぜ合わせる)精神がある。米軍基地を通じて入ってきたアメリカ文化やテクス・メクス(テキサス風メキシコ料理)の要素を、沖縄の人々は自分たちの好みに合うようにアレンジしていった。
スパイスの刺激をやや抑え、旨味を強調したミート。南国の暑さでもさっぱり食べられるレタスとトマトの組み合わせ。米軍向けに作られたものが、いつしか地元の人々の日常食となり、沖縄独自の食文化として根付いていった歴史がある。