栗花落カナヲの原点にあるのは、言語を絶する過酷な幼少期です。東京府本所区(現・墨田区向島)の極貧家庭に生まれた彼女は、親から日常的な暴力と虐待を受け、泣くことすら許されない環境で育ちました。あまりの苦痛から心を守るため、「感情の解離」を起こし、痛みや悲しみを感じないよう自らの心を凍りつかせたのです。
親によって見知らぬ男へ人身売買され、縄で縛られて連行されていたところを、偶然通りかかった胡蝶カナエ・しのぶ姉妹によって救出されました。名前すら持たなかった少女は、候補の中から自ら「カナヲ」という名を選び、胡蝶姉妹によって「栗花落」の姓を与えられました。誕生日が5月19日に設定されているのも、胡蝶姉妹が彼女を引き取った記念日を出生日としたためです。