機械の動力に頼らず、これほど力強い水流を維持できる秘密は、一日あたり約10万トンとも言われる圧倒的な湧水量にある。環境省の「名水百選」に選定されている唐船峡京田湧水は、大地深くで気の遠くなるような時間をかけて濾過された至高の天然水だ。
澄み切った水は夏でも凛とした冷たさを保ち、口に含むとわずかな甘みとまろやかさが広がる。茹で上げられたそうめんをこの冷水に潜らせることで、麺のコシは極限まで引き締まる。指宿市役所が徹底した環境保全を行うことで守られてきたこの水源こそが、唐船峡の生命線であり、他所では決して再現できない「究極の喉ごし」を生み出す源泉となっている。